堀江重幸」カテゴリーアーカイブ

ゴルファー保険

「ラスト3球にしまーす!」とレッスン最後に声を掛けました。
「ナイスショット!」の掛け声がかかる中、「ミシミシッ」と異音が聞こえました。異音の先に目を向けると、フィニッシュを取った男性のドライバーのシャフトが途中で裂け、クラブヘッドがぶら下がっていました。クラブヘッドが飛んで行ったり、スイングしたご本人にぶつかったりすることは無く、大事には至りませんでした。
しかし、それまで心地よくショットをされていたご本人は何が起きたか???それもレッスンの最後の最後に。
第一声は「先生!ヌンチャクになっちゃいましたぁ。」でした。ゴルファー保険に加入されていることを確認し、手続きに必要な書類や今後のアドバイスをしました。半年前にスクール復帰した際に、レッスン中にゴルファー保険に加入することを勧められ直ぐに加入されたとのこと。「こんなことが起こるんですね。加入しておいてよかったです。」と、とりあえず一安心されていました。カーボンシャフトは、ちょっとした傷が付くだけでそこから裂けたり、折れたりする場合があります。大切なゴルフクラブ、普段から取り扱いには気を付けてください。

パス

自粛営業明けのため10回のレッスンが6回に凝縮された4月期が終わりました。
最終週のレベルアップクラスでは、基本4ショットのインパクトの瞬間に起こる物理的な現象、「飛球法則」を整理しました。基本4ショットをサックっと挙げてもらい、続いて飛球法則の5つの要素も順番に1つずつ挙げてもらいました。直ぐに答えてくれた方、ゴルフノートを見返しながらホッとして答えた方、???の方も。4つは順調に答えが出ましたが、最後の一つが出てきません。お分かりの方もいらっしゃいましたが、順番にお聞きしたところ、入会して間もなく1年になる方から「パス(Path)」とお答えいただきました。私も「Head Path正解!ヘッド軌道ですね。」と言って、説明を続け始めました。すると「パス」とお答えいただいた方が不思議そうな顔をされていたので、「ひょっとしてPASS(順番を飛ばす)ってことでしたか?」と尋ねるとそのようでした。マスク着用の今時分、みんなで、大きな声で笑えないのが残念でした。みんなで協力しての回答でしたが、全部答えられたからPASS(合格)です。

ゴルフ日記

学生時代に陸上競技を行っていた時に、毎日の練習内容、試合結果、その時の自分のコンディションなどを練習日誌につけていました。
レッスン中の休憩時間に教室でお話ししたことをメモに取ったノートを読み返されていた方がいらしたので、中を覗かせてもらいました。教室内で話した要点と私の書いた絵も上手に描かれていました。また、打席での練習内容とアドバイスもしっかりメモされていました。「私は、ゴルフ日記が3冊になりました。」と言うもうおひと方は、毎週レッスンから戻ると、欠かさずにゴルフ日記を書かれているそうです。レッスン以外にも、イベント参加や仲間とゴルフへ行ったことも(スコア、メンバー)記されているそうです。ゴルフ日記を読み返すと、その当時が想い出されて楽しいものだそうです。
私からは、「調子の良かった時に、どんな練習をしていたか、何に気を付けてスイングしていたか」を読み返すと良いことと、逆に「調子の悪かった時に、どんなエラーがあり、どんなアドバイスを受け、どんな練習をして調子を取り戻したか」を見返すと役に立つことをお話ししました。読み返したときに役に立つ、大切な一冊の日記になるように頑張りたいと思います。…読み返していたら、もう少し良い記録が学生時代に出せたと思います。

トム・モリス

スコットランドで有名なプロゴルファーと言えば、トム・モリス。
彼の息子の名前もトム・モリス。そのため、父親はオールド・トム・モリス、息子をヤング・トム・モリスと呼びます。教室のカレンダーを眺めながら…「おっ、もうすぐ(オールド)トム・モリスの誕生日だ(1821/6/16)。」と言うと。「誰ですか?まだ、生きているのですか?」との質問がありました。トム・モリスって言ったら、知っていると勝手に思っていた私がいけないのですが、マスク越しに思わず吹き出してしまいました。フェザーボールを打っていた頃の1800年代のヒトであること、お師匠さんとフェザーボールからガタパーチャーボールへの移行をめぐり、対立して独立したことをお話ししました。なんで誕生日を覚えていたかというと、トム・モリスと121歳差で母が同じ誕生日なものでして…。

待ちに待って(丁々発止)

5/31にスクールが再開されました。
まだ様子見で外出を控える方も多いのではないかと思っていましたが、全5クラスで9割以上の皆さんが出席してくださいました。「待ちに待っていた」のは、我々だけではなく皆さんも同じようでした。
ソーシャルディスタンスを意識した教室のレイアウト変更に(どの席に着こうか)多少の戸惑いも見受けられましたが、コロナ禍での対応には安心していただけたようです。打席では、スイングトレーニングドリルで徐々に体を慣らし、打球を始めました。まさかのチョロや空振りから始まった方も少しずつ調子を取り戻されていました。
週一回のレッスンですが、継続していることの重要性や適度な運動になっていたことに気が付かれた方もいらっしゃいました。
レッスンの最後には、ナイスショットの打感を得られ、そして、その音に皆さんから控えめな「ナイスショット!」の掛け声も加わり、いい音といい声を聴くことができました。少しずつ日常を取り戻せて来た喜びに加え、久しぶりに仲間と顔を合わせることができたのは嬉しかったようです。

Are you ready?

Are you ready?(準備は良いですか?)
首都圏の緊急事態宣言はまだ解除されていません。仮に解除された後も、すべてにおいて今まで通りにとは行かないことでしょう。ゴルフ場の運営方法の変更は前回触れましたが、プレー再開の機会が訪れた時には、新しい方法に早く慣れたいものです。自粛中とはいえ、そろそろゴルフ再開の準備も始めておきたいところです。
まさかゴルフバッグの中に冬用グローブやネックウォーマーなどの防寒具が入れっ放しになってはいませんよね!使い捨てカイロも入っていたりして。その様な状態だと、蟷螂(とうろう:カマキリのこと)に卵を産み付けられてしまいます…まだ初夏なのでそんなことはありませんけど(サイト内で、【蟷螂】で検索すると過去の私の投稿が読め、意味が分かります)。クラブ、ゴルフシューズはもちろん、小物類(ティー、マーク、グリーンフォーク、グローブ、自分の目印を付けたボール、日焼け止めなど)に、これからはマスクも加えておくことになると思います。
ウエアの準備もしておくと、プレー再開が楽しみになっていいと思います。花粉症の時期では無い真夏に、マスクをしてのプレーがどうなるのか心配です。もうひとつ、ゴルフへ行くと顔にマスクの日焼け痕が付かない様に気を付けないとね。

本来の姿に

緊急事態宣言が延長されました。
ゴルフ場も期間未定でクローズしているところと、運営方法を変更して営業を行っているところとあるようです。営業しているゴルフ場では…1ラウンドセルフプレー(キャディさん無し)。クラブハウス内のロッカー、お風呂、レストラン、売店等の利用は不可。ゴルフバッグのカートへの積み下ろしは各自で。旗竿には触れない(抜き差しは控える)。バンカーレーキは置かれておらず、クラブまたは足で均す。自分の道具の持ち運びは自分で行う(一緒にプレーをしていても他の人の道具には触れない)。プレー後のクラブ掃除は無し…などなど。
緊急事態宣言が解除されてもしばらくの間は、このままの運営が継続されるのではないかと思います。となると、各ゴルフ場のHPをご覧になり、様子を探っておくといいかと思います。でも、先に列記した一部の項目をよく見ると、ゴルフは本来こうあるべき、こうあったはず、という項目があることに気が付きます。プレーのできる服装でゴルフ場へ行き、駐車場でシューズを履き替え、プレー代を支払い、カートのカギをもらったら積み込みをして、時間になったらスタート!
煌びやかなクラブハウスや豪華な昼食は、プレーを楽しむことを考えたら必要ないことの方が多いのではないでしょうか。そんな内容のセミナーを20年前にトム・アディスⅢ世氏(元PGA of America会長/全米プロゴルフ協会)を招致して、開催したことを思い出しました。あれから20年、大きな変革は感じていません。職種や状況によりますが、テレワークやリモート会議をすることで、効率的に無駄を省いて仕事ができる良さに気が付かれている方が多くいらっしゃるように、日本のゴルフ場も本来あるべきシンプルな姿に変わる機会が訪れたと思います。…でも、大浴場(できれば温泉)だけは残して欲しいです。

自制心

「ここはグリーン手前の池に入れないようにレイアップ(刻む)するぞ。」…「いやいやここは当たれば届くから狙っていくぞ。」どちらを選択するかはプレーヤー次第。ゴルフの楽しいところ(自分で決められる)でもあります。前者を選択して、その後のショットでミスをし、結局、池に入れてしまった・・・。
「だったら最初から狙っておけばよかたなぁ。」と思う方は少なくないと思います。だったら最初から狙っておけば…と、いつまでも一か八かのゴルフをやっていてはスコアになりません。レイアップした後のアプローチの練習不足(準備不足)が原因と分析したいところです。逆に後者を選んで、見事ナイスオン!爽快感と達成感で満足(狙ってよかった)。でも乗った先が、長い、下り、大きく曲がるラインで、3パット(4パット⁉)に…。あとは、ほとんどが爽快感、達成感を得られずに、(池に入れてしまい)ペナルティが付加されてしまうことになっているのではないでしょうか。
スコアを崩さない上手なプレーヤーは、その辺りのジャッジが上手いところです。今は、外出の自粛を促されています。ゴルフは、次のプレーでやり直しがいくらでもききます。今回のこの騒動は、危機感を持って臨まないと、いつまでもゴルフを思いっきり楽しむことができません。刻むか、狙うか、自制心を試されている気がしてなりません。

昨週末はまさかの雪になり、1月期も3月になって一番の寒さの中でのレッスンでした。換気、消毒ばっちりの教室内で、オリンピック延期のお話から、なんで霞ヶ関カンツリー倶楽部がゴルフの会場に選ばれたのか?などのご質問をいただきました。その日のテーマからは少々脱線する内容でしたが、せっかくの機会なのでお話しさせていただきました。回答は来期のカリキュラムにもありますので、ここでは省略させていただきます。ついでだったので、「国立霞ヶ丘競技場」ってご存じですか?と質問をしてみました。正解は、旧国立競技場の正式名称です。私にとっては思い出の場所でもあるので、ずっと「霞」つながりで、いいなぁと思っていました。新国立競技場が出来上がり、正式名称(国立競技場。五輪開催中はオリンピックスタジアム)から霞ヶ丘が消えてしまいました。東京2020大会は霞と共に消えることなく、霞が晴れることを願うばかりです。

いつかは「程ヶ谷」で

日本ゴルフの変遷を語るうえで欠かすことのできない「程ヶ谷カントリークラブ」
2020年3月の月例研修会で、「なぜ程ヶ谷カントリークラブなのか?」と「オリンピックとゴルフの歴史」を交えてスタート前にレクチャーさせていただきました。
技術的なことだけでなく、世界中で永く楽しまれているゴルフの文化的背景にも興味を持ってもらえればと思い、テーマ設定をしました。レクチャーの内容は、来期レッスンのお楽しみということで。コース名の「程ヶ谷」に、「保土ヶ谷」では?と思われる方も多いと思います。現在の場所にコースができる前(旧コース)の所在地は、JRの駅名にもなっている「保土ヶ谷」でした。地名等の公式名称には「保土ヶ谷」を、文芸作品や歌曲などの文化面には「程ヶ谷」が用いられております。コース名の「程ヶ谷」には納得です。
そんなことが、クラブハウス内にある資料室に紹介されています。またの機会には是非(絶対)ご参加ください。